
13エリア・約170件の建築が参加する5年目の建築祭
京都モダン建築祭実行委員会と京都市は、「2026年京都モダン建築祭」を2026年10月31日(土)から11月8日(日)までの9日間にわたって開催します。同建築祭は、2022年に文化庁京都移転記念事業として両者の共催で始まりました。建築一斉公開イベントとしては全国でも珍しい有料パスポート方式を初めて導入し、今年で5年目を迎えます。
今回は京都市内の13エリアから約170件の建築が参加します。事前申込なしで自由に見学できる「パスポート公開」が61件、専門家の案内で巡る「ガイドツアー」が約120コース用意されています。さらに、5周年記念特別イベントとして「東山大茶会」が東山一帯で開かれます。テーマは「めぐりあうモダン建築の京都」です。ひとつの空間にじっくり滞在して背景にある歴史を理解し、人やまちとのつながりを深める、質の高い建築体験を目指して設計されています。
同建築祭は、建物所有者や保存活動に関わる人を皆で支える社会をめざしています。その取り組みとして、パスポート、ガイドツアー、特別イベントなどの参加費の一部を参加建築に還元しています。2025年度は、支出の16.5%にあたる約1,200万円を建築維持協力金として支出しました。イベントへの参加が建築への直接的な応援になるしくみづくりを続けています。

前期・後期の計4日間、61件をパスポートで自由に見学
パスポート公開は、前期の10月31日(土)・11月1日(日)と、後期の11月7日(土)・8日(日)に実施されます。普段は入ることのできない建物や特別な空間を含む、計61件の建築が公開対象です。建築祭パスポートがあれば、期間中のパスポート公開建築を事前申込不要で見学できます。見たい建築を選び、好きな順番でめぐることができます。
- 前期:10月31日(土)・11月1日(日)10:00-19:00(一部夜間公開あり)、32件。対象エリアは北山・松ヶ崎、北大路、西陣、御所西、御所北、吉田・北白川、中京、岡崎、京都駅・七条
- 後期:11月7日(土)・11月8日(日)10:00-17:00(一部夜間公開あり)、29件。対象エリアは北大路、衣笠・北野、御所西、御所東、吉田・北白川、中京、岡崎、東山
公開日・公開時間・最終受付は建築ごとに異なるため、詳細は公式サイトの各プログラムページで確認する必要があります。当日の建築めぐりに役立つツールとしては、次の3つが用意されています。
- ガイドマップ:紙のガイドマップは、会期中に各パスポート公開建築の受付で入場時に配布されます。PDF版に加え、デジタルMAPサービス「PointMap+」による通期・前期・後期の3種類のMAPも公開されています
- オリジナルオーディオガイド(無料):パスポート公開建築の見どころや歴史背景を、建築史家が音声で紹介します。アプリのダウンロード不要でブラウザから聴けるほか、オーディオガイドアプリ「まいまいポケット」でも利用できます。会場で聴く場合はイヤホンの持参が必要です
- オンライン整理券:一部のパスポート公開建築で導入されています。長時間の行列や周辺の混雑を減らして参加者の負担を軽くすると同時に、来訪者を迎える地域の人々にも安心して受け入れてもらうことが目的です

パスポートは会期中も販売、11月8日(日)17:00まで
建築祭パスポートは会期中も販売されており、販売期限は11月8日(日)17:00です。券種と価格(税込)は以下のとおりです。
- U29パス(通期):1996年1月1日以降に生まれた方が対象、10/31・11/1・11/7・11/8、2,000円
- 前期パス:一般、10/31・11/1、3,000円
- 後期パス:一般、11/7・11/8、3,000円
- 通期パス:一般、10/31・11/1・11/7・11/8、5,000円
いずれも数量限定で、規定枚数に達し次第販売終了となります。保護者1名につき中学生以下1名まで無料で同伴できます。また、障害者手帳をお持ちのご本人と付添者1名も無料です(受付で手帳原本の提示が必要)。
購入方法は次のとおりです。
- 公式サイト(電子チケット「teket」)でのオンライン購入
- セブン-イレブン店頭(マルチコピー機/セブンコード:116-603)
- インフォメーションセンター:同時代ギャラリー(1928ビル2階/10月31日〜11月8日 10:00-17:00)、京都建築センター(TIME’S/10:00-18:00、最終日は17:00まで)
- 京都総合観光案内所「京なび」、丸善 京都本店、京都 蔦屋書店ほかの窓口・店頭
- 各種オンライン販売サイト
京都市営地下鉄1日券や地下鉄・バス1日券とのセット券も販売中です(前期パスセットは11月1日まで)。専門家の案内で巡る「ガイドツアー」(要申込・有料)は、一部コースで先着受付が続いています。

5周年記念「東山大茶会」と安藤忠雄氏のスペシャルトーク
5周年記念特別イベントの「東山大茶会」は、大正10年(1921年)に東山一帯を舞台として4日間にわたり開かれた同名の茶会にちなむものです。茶を媒介に建築・庭園・工芸・人を結びつけた数寄者たちの精神を受け継ぎます。東山に点在するモダン建築、別邸、美術館、宗教建築、庭園などを舞台に、茶会、ガイドツアー、講演会、アートプログラムなどを展開します。期間は2026年10月31日(土)〜11月8日(日)、会場は東山一帯および近隣エリアです。茶道経験の有無を問わず、ひとつのプログラムから参加できます。11月3日(火・祝)には、粟田山中邸の一日限りのスペシャル公開(パビリオンコート)も実施されます。
開幕日の10月31日(土)には、京都芸術センター 講堂で「安藤忠雄氏スペシャルトーク」が開かれます。14:30開場、15:00開演で、参加には事前申込が必要です。